2022.11.17

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めったに見ない楽譜の記号

立冬

金盞香

りっとう

キンセンカさく

 

 

水仙が咲き始める季節なのだそうです

みなさんはもうクリスマス気分の真っただ中でしょうか

ごきげんよう 阿部です

 

最近私がブログの冒頭で書いている

よく分からない漢文のようなものですが

これは二十四節気七十二候」という

1年を72分割した日本古来の暦みたいなものですね

季節感を大事にしたいものです

 

 

 

 

さてタイトルの「めったに見ない楽譜の記号」

先日オーケストラのお手伝いをしたんですね

 

こういう強弱記号が書いてあるんですが

 

恐らく学校で習うとしても「ff」とか「pp」までなんですよね

チャイコフスキーさんは上記のように「ffff」とか「ppppp」をたまに出してきます

 

pが4つと5つで明確な音量の違いがあるのかといったら

実際はないと思うんですよ ←え?

 

じゃあこのfやpの数の違いって何よ

と思いますよね

 

まぁ 雰囲気なんだと思います

 

そういう意気込みで気持ちで演奏してください

というチャイコなりの想いだと解釈しています

 

ですから fが1個ついたら何デシベル上げる

とかっていう世界じゃないんですね

 

学校で強弱記号は「f=強く」「p=弱く・やさしく」

と習うと思われます

決して「大きく」とか「小さく」という音量の事には言及してないんですよね

 

たとえ「p」でも聞こえない音量では意味がなく

耳元でささやくのと同じように

あるいは遠くの山から聞えるように

弱くとも聞こえるように演奏しなくてはならないので

音量はあっても小さい雰囲気に聞こえるように演奏してね

という凄くニュアンスというか空気読め的な指示なんですね

 

 

 

あとは珍しい記号ではないですが

「アクセント」と「デクレシェンド」どっちですか問題

 

 

アクセント

デクレシェンド

 

形だけ見ると確かに似ている

 

ちゃんと清書してある楽譜だとわかるんですが

昔の手書きの楽譜だと微妙な場合がたまにあります

 

特にシューベルトさんはそういうのが多い気がします

 

譜面を自筆で書いたものを 出版社の人が清書したりするんですが

出版社によって解釈が違ったりするものですから

現在もアクセントかデクレシェンドか議論が絶えず

指揮者によって演奏が違うという事もあります

面倒な話です

 

 

さて次回は

『「スタッカート」は結局短く弾くのが正解なんですか問題』 です

 

 

では今日はこの辺で

ごきげんよう